2024年8月に『イトーヨーカドー綱島店』が閉店することを、6月に知りました。
綱島にイトーヨーカドーがあることは、川崎市に引っ越してきて数カ月後に綱島へ行き知りましたが、その時は「イトーヨーカドーがあるなぁ」と思っただけで前を通過して寄らず。そして、行くことが無いまま閉店のニュースを聞きしました。
今年は、イトーヨーカドー川崎店に初めて行ってみて、
「子連れで行くにはちょうど良い」
「自分(昭和の終わり生まれ)が子供の頃行ってた大型スーパーってこういう感じだったから懐かしい」と、
とても楽しかったので、イトーヨーカドーが今更ながら好きになっていました。そんな時に聞いた、綱島店の閉店。無くなる前に是非一度行ってみたいと、家族4人で行ってきました。
イトーヨーカドー綱島店
行ってみた感想
開店時間の10時少し前に到着。すでに10人ぐらいお客さんが開店待ちをしています。
無くなってしまうと思うと寂しくて、店の外観をじっくり眺めてしまいました。すると、公衆電話の取り外し作業。こういう大きなお店の前にはボックス型の公衆電話が必ずありましたよね。それも無くなってしまうんだなと、時代の移り変わりを強烈に感じました。
10時なってオープン。
店内に入ると、複数の店員さんが挨拶をして迎えてくれました。こうやってきちんと対応していただけるのも、老舗の良さですね。店員さんがとてもきちんとした人ばかりで、イトーヨーカドーはこういう人たちに支えられていたんだなということを知りました。
ベビーカーなので、エレベーターに直行。
入口入ってすぐのカフェの裏に小さなエレベーターを1台見つけました。今の時代、このサイズのエレベーターが1台なのは珍しい。ボタンを押してもなかなか来なくて、こういう所もお客さんが減ってしまった理由なのかな?と思いました。嫌いじゃないけど、日常使いにはしんどい。2024年現在は他に大きいエレベーターが複数ある商業施設がありますし。
子ども向けが目当てだったので3階へ。
3階に降りた時の最初の印象が、薄暗くて思ったよりフロアが広くない。でも、昔はこれで十分だったんですよね。広くて明るい店舗が当たり前になってしまいました。
ただ、ベビー休憩室はとっても便利で、授乳室もあるし、おむつ交換台は寝かせるタイプも立って変えられるタイプもあったので助かりました!
立って変えられるおむつ交換台が無い所、かなり多いので。
いつ頃出来たかわかりませんが、この規模の商業施設でこれだけのベビー休憩室があるのはめちゃくちゃ有り難いし、画期的だったと思います。子育て相談も出来るそうで、これはヨーカドーの良いところですよね。(利用したことはないですが)
あと、休憩室にあったレトロなうさぎのマークがめちゃくちゃ可愛かったです。グッズがほしいぐらい。この刺繍のオムツポーチ作って欲しい・・・!
おもちゃ売り場は閉店セールのおかげで激安で、全然買う予定が無かったのに「欲しい・・・!」といくつも思うものがあり悩みました。
元々ちょっと欲しいなと気になっていたもの、安さに惹かれたもの、いつか買う予定のもの・・・。
いろいろありましたが、結局『定価で今すぐ必要ものじゃなければ買わない』ことにしました。必要なころになったら買おう、それが一番。でも安さは魅力だし、綱島店の思い出として買うのは有りだったかも~と未だに後ろ髪引かれてます。
ただ、今必要では無かったけど、トミカ3台で1100円セールはお祭り気分で購入しました。たくさんトミカが入ったワゴンから、息子と一緒にトミカを選ぶのは楽しかったです。キレイに並べられた棚から選ぶより「これ良いね!」という物に気づけたのも新鮮でした。
次はちょっとしたゲームコーナーへ。
2歳児が遊べそうなものはアンパンマンのSLマンの揺れる乗り物ぐらいでしたが、息子が気に入ったので2回乗りました。この乗り物も古くはなっていたけど、その古さも「たくさんの子供達が乗って楽しんだんだろうな」と感じられました。
2歳児が楽しめそうなものは少なかったのですが、お店が混んでなくて、広くなくて棚も高くないのでチョロチョロ歩き回るのには良かったです。
そして、私は閉店セールに大コーフンで欲しいものがないか1時間ぐらい物色して探してしまいました。元々、閉店セールなのを知らなくて、「何か思い出になるものが1つでも買えれば良いな~」ぐらいのテンションできたので、
「安いし、何か必要なものなかったか思い出したい!」
「お弁当箱もそのうち必要だから買っておく!?」
「長靴もサイズアップしそうだから買っておく!?」
「全然買う予定無かったのに、今日衝動買いしちゃって大丈夫!?」
と、まったく心の準備が出来てなくて、オタオタしながら数点選んで購入。「あれ買えば良かったかな?」「そういえば、あれが必要だった!」など帰宅後にうじうじ悩んだりもしていますが、それも思い出ですね。かなり安かったので、いつもの買う基準がブレまくって、だいぶ心乱れました。
子どもも夫も、待つのに疲れたようなので、1階のカフェで休憩&お昼ご飯。
今回、綱島のヨーカドーに来た一番の理由はこのカフェ。移転もなく、ヨーカドーと一緒に閉店してしまうそうなので、無くなる前に飲食してみたかったのです。
平日の11時半頃なので、まだお店はガラガラ。4人がけのテーブル席に子供の椅子をセットしてもらい、座りました。子どもの椅子があるか心配でしたが、椅子もあるし、離乳食の持ち込みもOKで有り難かったです。キッズメニューは無かったので、普通のランチメニューから食べられそうなものをオーダーしましたが、1口2口しか食べず・・・。
どうしようかなと思いましたが、一緒に注文したケーキは気に入ったようでバクバク食べて一旦それで満足してくれたようです。今まで見たことがないくらい幸せそうな顔して食べてたので、連れてきて良かったなぁ・・・。(ちなみに息子が喜んで食べたケーキはバナナのケーキです)
ケーキも閉店までの今しか食べられないので、店内&テイクアウトで両方注文しました。
ここが目的だけあって、ヨーカドー店内で使用した金額とカフェだったら、カフェの方がやや多いぐらいでした。綱島ブレンドのコーヒーも美味しかった!
昼食後は、他のフロアを見つつ、エスカレーターに乗りたがる2歳児の相手。
エレベーターが一基だけなのと比べると、エスカレーターの移動は楽です。エスカレーターは平均よりやや早めのスピード。
1階はせっかくヨーカドー店の顔となるフロアなのに、サンドラックが中央にドーン。その横にカフェと、コイデカメラ(写真屋)。コイデカメラは撮影スペースが店内丸見えなのにびっくり。でもそれが懐かしい。特に必要では無いのに、あの場所で写真撮影をお願いしたくなりました。(時間がなくて無理だったけど)
あと、他の写真屋さんでも出来るか知りませんが、写真の『透明トレカ』印刷が面白かったのでいつかやりたいです。250円とリーズナブルですし!可愛い!
他には1階奥はお中元コーナーとマッサージ店、洋服のお直し屋さんもあったかな?
地下1階は時間がなくて行けず(食料品売場)、2階は下着売り場とカバンがセールで大安売りして店員さんが声を出してPRしてました。他にかつらが売っていたので2歳児が不思議そうに見ていたのも面白かったです。たぶん生まれて初めて、かつら(ウィッグ)を見た。
3階は子ども関係の売り場はたくさん見ましたが、それでも1時間じゃ十分見きれなかったです。子どものプールバックとか買う前に来てたら欲しかったなー!他に紳士服もありましたが、夫は服に興味がなかったので買わず。
最後に4階。エレベーターが最後のフロアで終わるのもなんか懐かしいですね。(屋上までエレベーター行く所多いので)日用品売り場で、ここにこそ「必要だったかもしれない」ものがたくさんあったと思いますが、全然考えずに行ったので何も買わず、見るだけ見て、奥にイトーヨーカドー綱島店の思い出の展示があったので、サラリと見て帰りました。
本当はもっとじっくり見たかったし、手書きのメッセージも書きたかったのですが、子どもが大人しく一緒にいてくれるわけもなく、閉店前のイトーヨーカドー綱島店を十分楽しめたか?と言われたら「不十分・・・」としか言いようがないですが、それでも来れないよりは行けて良かったです。
昔の制服かな?オシャレだし、可愛いので、今も店員さんに着て欲しいです。
最後に、イトーヨーカドーのキーホルダーのガチャガチャをやりましたが、綱島店のキーホルダーは当たらず。ただ、一緒に入っていた紙に、綱島店のキーホルダーの写真があったので満足です。
終わりに
閉店までにもう一回ぐらい行きたい気もしますが、一回行けただけでも十分良かったです。
行ってみて、閉店するのはやむなし・・・と思った点も多々ありましたが、昭和の終わりに生まれた私にとっては最近の大型ショッピングモールとは違った居心地の良さや懐かしさがあったので、こういう店舗はこういう店舗で残ってほしいです。
特に子どもが生まれてから、ヨーカドーみたいに1つのフロアで子どもに必要なものがだいたい揃う店舗ってとても良い!と思うようになりました。
今日も子どもがおもちゃを見つつ、ゲームコーナーでちょっと遊んで、その横で子供の洋服から文房具、学校で必要な様々なもの(長靴、プールセット、名札、ちょっとした手芸用品)を購入することが出来ましたし。
大型ショッピングモールは品数が多いのもそれはそれで良いのですが、ある程度「コレ買っておけば良し!」を厳選してお店が売り場を作ってくれるのも有り難いんですよね。
ヨーカドーにハマりつつあるので、別のヨーカドーにも行ってみたいです。